2010年6月8日火曜日

田植えのあとの夕暮

 

二三日続けて夕立が激しく降って、6月らしくなってきた頃に、一斉に田植えが始まった。田植機があちこちで作業をする昼間は水面の反射がとてもまぶしい夏の輝き、

静かになった夕暮れに頼りなげに、てんでかってにそっぽをむいたちいさな苗が規則正しく並んでいる。陽が落ちて星が出始める頃には昼間の暑さは消え、肌寒くさえ感じられた。このひ弱そうな苗たちが夏の暑い日をしっかりと受けてたくましく育ち、やがて秋には沢山の実をつける。年ごとになんども繰り返される農耕作業は機械が入りこそすれ、聖徳太子の昔から脈々と大地の上に受け継がれてきた生きた歴史だと思う。
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